私は子供の頃…そうだなぁ、小学生の高学年くらいからだったか、ひどい片頭痛がはじまり、一ヶ月に一回はぶっ倒れていた。
保健室の常連で、保健の先生には本当に毎回お世話になった。
も~、顔パス。「あぁ、来たねー」みたいな。
母親は卒業式で、保健の先生に「本当にご迷惑をおかけしました…」と、深々と頭を下げていた。
片頭痛はいつ起こるかは分からない。急に起こる。
私の場合は前兆があり、目の前がチカチカと光みたいなものが見えはじめ、視界が歪み、目が見えにくくなる。閃光暗点というみたい。
それがしばらく続き、徐々に気分が悪くなってくる。目を開けているのが苦痛でたまらない。
目を閉じてもチカチカは見えるんだけど、開けているよりはまし。
視界の移り変わりとチカチカ混ざり、焦点が合わない。
それがやっと治まったと思うと、ここからが本番。
だんだんと頭がズキズキ痛みだす。脈を打つかのように。
それと共にさらに気持ち悪さも増し、とても起きてなんていられない。
横になっても、ひどい頭痛と気持ち悪さとで眠ることすらできない。
体勢を少しでも変えただけで、吐き気が起こり、何度となく嘔吐。たまに下痢も起こる。
こうなると、もうどうすることもできない。ただ、目をつむり、横になって、我慢するしかない。
早く治まってくれることを祈るほかない。
5~6時間くらいだろうか?それくらいたって少し眠ることができると頭は重いが、やっと起き上がれるようになる。
子供の頃、もちろん、病院でも診てもらった。
CTやら脳波やら検査もしたのだが、先生から言われたのはたった一言だった。
「片頭痛は体質なんで治りません。」
本当にショックだった。
子供ながら、私はこれから何度この辛さを味あわなければならないのだろう…と悲しくなった。
でも、幸いなことに、私は、高校生くらいから、頭痛はよくあっても、このようなひどい片頭痛は起こらなくなってきた。
生理もまともにくるようになって、体がだいぶしっかりしてきたのかなーと思った。
いつも大体一ヶ月に一回だったから、もしかして生理の代わりだったのかも?なんて思っていた。
それが!30も過ぎて、また前兆があり、片頭痛が起こった!
そりゃあ、もうビックリだったのだが、それから続けて起こることもなく、ちょっと疲れていたのかもしれない…くらいで終わっていた。
そして、また1年くらいかよくわからないけれど過ぎて、今年のお正月のお休み中、またやってきた。
頭は痛いわ、何度も何度もトイレに駆け込み吐くわで、正月早々気分はサイテーだった。
その時もまた、最近、仕事が大変だったからなーで終わっていたのだが、一ヵ月後の2月、また起こった。
おいおい、ちょっとまて!昔のように一月単位になってきたのか??と不安と恐怖でいっぱいになった。また来月も起こったら?このまままた子供の頃と同じように続いたら…。
このままではヤバい!と、私はどこかいい病院がないかネットで調べまくり、頭痛治療ではかなり有名な清水俊彦先生のところを訪れることにした。
汐留シティセンターセントラルクリニックの頭痛外来に行ったんだけど、ここは初診は月・水・土の午前中のみで、しかも1日先着10名様まで!
診察してもらうのに、みんな病院が開く前の早朝から並んでいる。
私は土曜日に行ったのだが、みんなお休みだからなんだろうね。土曜日がまた多いこと多いこと。
病院の前に座り込んでみんなじっと開くのを待っている。
ここに来ている人たちも、辛くて、どうにかしたくて、私と同じように切羽詰って藁をもすがる思いでやってきてるんだろうなぁ…。
こんなにもたくさんの人たちが、同じような悩みを抱えているということに、ビックリした。
そして、気持ちが分かる分、私を含めみんなよくなるといいよなぁ…と思った。
かなり早く行ったつもりだったのだが、私が着いた時には、もうすでに何人かいて、もう、ダメかも…と思いつつも並んだのだが、ラッキーなことに、無事10人までに入ることができた。
開いたと同時に人・人・人!常に満員御礼状態。人が減らない。
先生は一日いったいどれだけの患者を診てるんだろう??すごすぎるっ!!
早朝から何時間か過ぎ、やっと私の診察がきた。
さすがにかなりの患者を診ているだけあって、正直、親切丁寧ってわけではない。
先生は結構早口で、私は何度も「えっ?はいぃ?」と聞き返してしまう。(^_^;)
でも、先生は私の症状をとてもよく理解してくれ、
「なんとかしましょう!」
と言ってくれた。私の体のキツいことを理解してくれ
「大変なんだよね。」
って言われた時、一瞬、涙が出そうになった。
理解してくれる人なんてほとんどいなかったんだもん。
私は清水先生についていくっ!
先生を全面的に信頼して、すべてをお任せしよう!と思った。
それからまた一月が過ぎ、3月になったのだが、あれからどうかというと…
実は、容態はあまり良くない…。
2月中は合計で3回発作が起こり、だんだん期間も狭まってきた。
3月の上旬に検査で病院に行く予定になっていたのだが、我慢できず、また病院に行った。
発作時のお薬を飲んでも効かない…、あんまり頻繁に発作が起こると仕事もできなくなってしまう…、半泣きで先生に訴えると、先生は
「焦ってもダメ。春は特に起こりやすかったりする。とりあえず毎日のお薬を変えて様子をみよう。そして、発作時に確実に効くものを渡すから。」
と言われた。
何かと思ったらかなりビックリするものを渡された。
それは、なんと注射!
インシュリンのようなもので、発作が起こり、頭が痛くなってきたら、太ももの外側に自分で注射するという…。
これだと確実に効くとのこと。
うーん…でも、そんな時に冷静に消毒して、注射器セットして自分で打てるのだろうか??
ちょっと…いや、だいぶ不安…。
まぁ、ふつうの注射みたいな感じではなく、ボールペンみたいな形で、上部をカチッっと押して注射するようになっているから、まだやりやすそうではあるけれど…。
まだもらってから、発作が起こってないから、使ってないんだけど…毎日のお薬で安定して、使わずにすむようになれればいいんだけど…。
結構小心者で怖がりの私は、看護師さんに説明聞いてる時、
「あの…これって、い、痛いですか??」
と聞くと、笑って、
「輪ゴムをパチンとするような感じですよー。みなさん、その一瞬で頭痛が治まるんだったらーってあまり気にされていないようですー。」
と言われた。
うーん、確かに…。大体その時、頭痛いことほうがキツいから、多少の痛みくらいどうでもいいやーってなるかも…。
でも、やっぱり怖いなー。
発作の起こる単位が2週間切ってきてたから、もしかしたら、そろそろまた起こるかもしれない…。
起こらないことを願っているんだけど、正直、起こらないか毎日が恐怖だったりする。
気にしすぎてもいけないんだろうけど…。
とりあえず、お薬と注射は今の私には必需品…。
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